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社会記事 欠陥分譲マンションで退去者続出【三重県桑名市】

三重県桑名市にある高層型分譲マンションで、構造上の欠陥により住民の1/3以上が退去するなどの問題が起きていることが明らかになった。

問題が起きているマンションは三重県桑名市の「サンマンションアトレ益生西」。

建築主で販売を手掛けたのは三重県内に本拠を置く三交不動産、建設施行を行ったのは大手ゼネコンの鴻池組。問題の建物は15階建てで、2004年1月に完成したが、完成後約1年を経た頃からコンクリート製の天井に無数の亀裂が発生。亀裂は各階で無数確認される状況になり住民らが検査機関に建物の検査を依頼していた。その結果、天井内部を支える鉄製ワイヤーが機能しておらず、上階の重さで下の階の天井が少しずつ沈み込み亀裂が大量発生している原因が特定された。建物を建設した鴻池組は「何らかの建築上のミスがあるのは事実」として事実を認め、販売元である三交不動産も問題を認め、昨年2006年12月に「建物には瑕疵が存在する」として文章で住民に謝罪した。

その後、三交不動産側は、退去する住民に対して販売価格の90%で部屋を買い取ることと迷惑料を支払うことを提示。退去を希望しない住民に対しても、補修に関する費用と補修工事に際しての一時退去に関する費用、加えて販売価格の10%を迷惑料として支払う条件を提示した。

ここまでの流れは、文章で読むと非常にスムーズに事が運んだように思えるが、実際のところは販売会社が事実を認めるまでに相当の紆余曲折があったことは忘れてはならない。アドネットニュースの取材によると、マンション戸数全59戸の内、19戸が現時点で退去。さらに約10戸前後が退去を予定あるいは検討中だという。一部報道では、退去予定者の退去理由は全てが「マンションの建物に不安を感じての退去」だと報じられているが、実際には退去・修繕に関して「住民内に考え方の違い」があり、住民感情は必ずしも一致はしていないとのこと。中には、今回の騒動で生じた人間関係に嫌気がさして退去した人もいるという。トラブルが起きているマンションは駅徒歩3分という立地条件で、国道1号線等の幹線道路にもでやすいなど、生活環境の面から見れば非常に利便性が高い物件だ。こうした利便性重視の考え方からも「住民内に考え方の違い」が生じたのではないだろうか?と話す人もいた(近隣住民談)。

三重県桑名市の問題のマンション

現時点では、建物自体、構造上の欠陥はあるものの、構造計算上の耐震偽装ではなく、建築段階での手抜き工事又は工事の不備が直接的な原因ではないかと考えられている。販売元である三交不動産は、当初は天井に生じた亀裂はコンクリートの性質上発生する亀裂だと説明する等、住民に対して一歩距離を置いた態度を表していたらしいが、次々と住民の手によって明らかになる事実を突きつけられて態度を軟化。今となっては週に1度、住民に対して書面で経過報告を行うなどの対応をしている。


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2007年6月25日 アドネットニュース編集部