◇三重県桑名市にある高層型分譲マンションで、構造上の欠陥により住民の1/3以上が退去するなどの問題が起きていることが明らかになった。 問題が起きているマンションは三重県桑名市の「サンマンションアトレ益生西」。 建築主で販売を手掛けたのは三重県内に本拠を置く三交不動産、建設施行を行ったのは大手ゼネコンの鴻池組。問題の建物は15階建てで、2004年1月に完成したが、完成後約1年を経た頃からコンクリート製の天井に無数の亀裂が発生。亀裂は各階で無数確認される状況になり住民らが検査機関に建物の検査を依頼していた。その結果、天井内部を支える鉄製ワイヤーが機能しておらず、上階の重さで下の階の天井が少しずつ沈み込み亀裂が大量発生している原因が特定された。建物を建設した鴻池組は「何らかの建築上のミスがあるのは事実」として事実を認め、販売元である三交不動産も問題を認め、昨年2006年12月に「建物には瑕疵が存在する」として文章で住民に謝罪した。その後、三交不動産側は、退去する住民に対して販売価格の90%で部屋を買い取ることと迷惑料を支払うことを提示。退去を希望しない住民に対しても、補修に関する費用と補修工事に際しての一時退去に関する費用、加えて販売価格の10%を迷惑料として支払う条件を提示した。 |
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2007年6月25日 アドネットニュース編集部
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