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◇ いじめが原因と思われる自殺が一向に減らない現代社会。いじめのこれまでのスタイルと言えば「一定の人間関係のある者から、心理的・物理的攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」が一般的だった。しかし、いじめによる事件が多数報道されるようになってきた昨今、小学生や中学生のいじめスタイルに変化が生じてきている。これまでもいじめ行為そのものは、陰湿化する傾向が強かったが、最近ではさらに拍車がかかり「インターネット上で身近な知人をいじめる」であるとか「SNS内で身近な知人の名称をあげたうえで実生活上でのいじめとリンクさせる」等の新しい問題が生まれている。

文部科学省は、2007年1月「いじめの定義」そのものを見直すことを決めている。従来のいじめの定義では「自分より弱い者に対して一方的に、身体的・心理的攻撃を継続的に加え、相手が深刻な苦痛を感じているもの」としていたが、見直し案では「子どもが一定の人間関係のある者から、心理的・物理的攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」「いじめか否かの判断は、いじめられた子どもの立場に立って行うよう徹底させる」とした。また、具体的ないじめの種類については「パソコン・携帯電話での中傷」「悪口」などが追加された。
文部科学省の定義見直しの通り、最近増えつづけている「いじめの種類」は「パソコン・携帯電話での中傷」が主流になりつつある。これまでもいじめの陰湿化が度々問題視されてきたが、さらに陰湿化に拍車がかかっているというのが昨今の現実である。児童・生徒の「パソコン・携帯電話での中傷」とはどのようなものだろうか。アドネットニュースでは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)最大手のミクシィその他の特定地域を重視したSNS。や匿名掲示板各種で実態を調査した。その結果、見えてきた実態としては、次の三点が挙げられる。
1.いじめ対象者の実名や特定できる材料を無作為に掲示板に書き込む。
2.SNS内では「いじめを助長するようなグループ」が形成されている。
3.比較的身近な人間しか集まらない掲示板を立ち上げて、実名又は仮名でいじめを行う。
問題1や問題2は日頃から問題視されている児童・生徒の行為である。ネットモラルそのものをあまり理解していない児童・生徒に対しては学校がネットモラルについて今後しっかり指導していればそれ相応の効果はあるだろう。問題なのは、ネットモラルそのものを理解していない保護者があまりにも多いことである。一家に一台以上はあたりまえの現代において、保護者が子供のインターネット利用に対してあまりにも無関心であり無知識であることが根本にある大きな問題だ。子供は最低限の知識こそあるが、親はマウス操作とキーボードが片手打ちできる程度なんて家庭も多々ある。これでは、いくら学校が子供に対してネットモラルを説いても意味がないに近い。
今回の実態調査で一番の問題になっているのは3である。いじめ対象者の比較的周囲の人間で構成された掲示板では、書き込みの内容もひどいが、その内容が実生活に明らかにリンクしていると判断できるものが多く見受けられた。ひとつの例としては次の通りである。
「○○って無視されてることわかってないんじゃないかな?」
「わかってないならわからせるようにしようよ!」
「口きかないネットワークをどんどん広げないと・・」
「クラスのやつの大半にメールうっといたから明日の朝が楽しみだ」
「○○のやつ明日はきづくよな、きづかないなら机に落書きしてやってもいーよ?」
ここで挙げたケースはまだ軽い度合いである。ひどいものでは、殴る蹴る等の暴力行為をにじませている書き込みも多々見られた。
このように撲滅しなければならない「いじめ」は確実に時代とともに進化している。この進化に対しては現代社会が責任持ってとめなければならない使命がある。学校や家庭の保護者は児童・生徒に対してどのような形であれ、いじめ行為がどのような社会的責任を生むのか教える必要がある。必要な法律的知識を教えるのはもちろんのこと、最終的に刑事事件になった場合、いじめの放置・いじめの加担は実行犯と同罪になることを根底から教育することが今求められている。


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2007年2月18日 アドネットニュース編集部