◇植草被告は無罪を主張。少し前にも聞いた言葉が、今回の法廷でも「無罪主張」が繰り返された。 2006年9月13日夜、品川〜蒲田間を走行中の京浜急行の車内で女子高校生のお尻を触り、東京都迷惑防止条例違反の罪で起訴された元名古屋商科大学大学院教授(元早稲田大院教授)の植草一秀被告の裁判が始まった。植草被告は罪状認否で「天に誓ってそのような行為を私はしておりません。私は無罪を確信しております」と述べ、起訴事実を全面否認した。検察側の冒頭陳述によれば、植草被告は京浜急行の車内で女子高校生のお尻を触り、女子高生が「やめてください」というと植草被告は触るのをやめ、謝るようなそぶりをし、蒲田駅では警察官に「私がやった」と自白。しかし裁判の意見陳述では、当時泥酔状態で意識が朦朧とした状態だったとし「両手に荷物を持っており触ることは不可能だ」とし、植草被告は無罪を主張した。 植草被告は、2004年にも、JR品川駅で女子高校生のスカートの中を手鏡でのぞこうとしたとして同条例違反容疑で逮捕されており、翌年3月に罰金50万円、手鏡没収の有罪判決を受けている。今回は「再び繰り返された裁判」である。前回犯罪時は、植草被告に「ミラーマン」などのニックネームがつけられていたが、今回は直接女子高生の触れる行為をしたため「サワリーマン」などとネット上ではネーミングされている。 植草被告は無罪を主張しているが、状況証拠が整った再犯であるため、無罪になることはまずありえない。前回は手鏡を没収されたわけだが、今回は何を没収されるのであろうか。いずれにしろ、わいせつ系の犯罪は繰り返される傾向が非常に高い。問題なのは植草被告本人が自覚していないということだ。自覚しているかも知れないが、認めないのは同じこと。二度とこのような行為ができないように厳しい判決が望まれる。
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2006年12月6日 アドネットニュース編集部
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