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社会記事 大人社会にも蔓延している「いじめ」

◇学校教育の場でいじめの問題が深刻化しているが、いじめは学校教育の場だけにあるわけではない。地域内でのいじめや、会社でのいじめなど、日本社会全体に根深く蔓延っているのが現状。子供のいじめ問題ばかりがクローズアップされるが、大人のいじめ問題も深刻である。

地域内でのいじめは、真実ではない噂話の流布から人種差別に、地域特有の排他的思想(引越してきた人をよそ者として差別する考え方)が主なところ。こうした地域内でのいじめは、いじめられる側ばかりが悪いようなイメージがもたれ、いじめる側には悪いイメージはもたれず、むしろ「いじめて当然」のような風潮すらある。いじめられる側に同調すれば、同じようにいじめられる可能性があるのが根本的な原因。昔からある「村八分」の考え方そのものだ。

会社でのいじめは、もっと深刻だ。特定社員を集中していじめることなど、どこの会社にでもある話。精神的圧迫を加えたり、無理難題を押し付けたり、男女間の噂話を流布したりして退社に追い込む等、会社ぐるみのいじめは日常茶飯事。20代男性の営業社員の事例では、営業成績があがらないとの理由で、上司から肉体的・精神的な暴力をふるわれたり、仕事終わり間際に大量の仕事を押し付けられ「営業成績をあげるために」サービス残業を無理やり強要されたりして「うつ病」になり退社。20代女性経理社員の場合は、何の前触れも無く営業職に配置転換。日々セールスの電話をかけるだけのテレフォンアポイント専属要員となり、耐え切れず「うつ病」となり退社。30代女性総務社員の場合はさらにひどい。職場で「何で結婚して退社しないの?」と連日のように話題にされ、後輩社員から笑いものにされた。あげくの果てには忘年会で「30代唯一の独身女性の○○さんから一言お願いします」と吊るし上げられ、同じく「うつ病」で退社。会社でのいじめは、技術の未熟な若者や動きの鈍い人、30代の女性や物事の判断が優柔不断の人が「いじめの対象」として狙われやすい。

大人社会に蔓延るいじめを撲滅するように、大人ひとりひとりが努力していかなければ、いじめはなくならないし、社会の進歩はありえない。子供のいじめについても同じことがいえる。文部科学省のデータベースで「子供のいじめ件数についての推移」があるが、統計上は年々いじめは減っている。このデータは真実味はほとんどない。統計の取り方自体にも問題がありすぎるからだ。いじめは年々陰湿化して、人の目にあまりつかなくなってきていることが事実としてある。大人社会でいじめが陰湿化すれば、子供社会でも同じようなことがおきる。これでは何の解決にはならない。いじめの影響で「うつ病」になる人は大人も子供もたくさんいる。「うつ病」は社会が生み出した心の病。心の病をかかえてしまった人が減れば、関連性のひとつとしていじめが減少していることが裏付けられる。


内閣府が主催する教育再生会議では、いじめた側の子供へ制裁を科すようにと意見がでているが、日本社会に根深く浸透しているいじめを撲滅するためには、大人社会のいじめを撲滅してこそ社会全体に効果が生まれる。子供は親を見て育つ。いじめが蔓延している大人社会を子供はしっかりと見ている。いじめがない大人社会を子供が見れば必然的にいじめは減少するはずだ。大人社会で、いじめた側へ制裁を科すような法律があれば、教育に対する国民の考え方も変わるだろうし、当然、地域や会社の考え方にも変化が生まれる。


歴史的に社会レベルが停滞した社会では、人間は何一つ進化しない。理想社会とは言葉でいえば簡単だが実現性はほとんどない。しかし実現させるために社会全体が努力しなければならないものもある。「いじめ撲滅」は、国民全体で取り組まなければならない課題である。



教育再生会議 内閣府ホームページ
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2006年12月3日 アドネットニュース編集部