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政治記事 うるさ型総結集の自民党新総務

◇自民党は今月6日、丹羽総務会長以外の総務30人を決定した。自民党総務会のメンバーといえば、会長は実力者で、副会長は名ばかりの肩書きを重んじたポジション。そして、副会長の下に位置する総務会のメンバーには、党内の実力者やうるさ型が結集する場として知られている。
以前、小泉内閣時の自民党総務会と言えば、小泉前首相いわく抵抗勢力総結集の場であった。郵政民営化問題の時には総務会が紛糾して、元自民党議員の亀井静香氏などの罵声が総務会部屋に響き渡ったことは有名な話だ。
今回、安倍政権誕生後、丹羽総務会長と数人の副会長は決まっていたが「総務」のメンバーは決まっていなかったのが決定した。「新総務」のメンバーは下記の通りだ。

 

総務会長 丹羽 雄哉
会長代理 村田 吉隆 
副会長 井上 喜一 伊藤 公介 石破 茂 稲葉 大和 臼井 日出男 柳本 卓治 鴻池 祥肇 南野 知惠子 

総務 大野 功統 加藤 紘一 高村 正彦 新藤 義孝 杉浦 正健 谷垣 禎一 
中馬 弘毅 中山 太郎 長島 忠美 野田 毅 深谷 隆司 福田 康夫 
森 英介 やまぎわ大志郎 吉川 貴盛 櫻井 新 中川 雅治 中川 義雄 
中島 眞人 中原 爽  橋本 聖子 

先の総裁選で、安倍首相と外交や税制問題をめぐり対立した谷垣禎一・前財務相や、谷垣氏を支持した野田毅・元自治相らが加わり、加藤紘一・元幹事長も再任。さらには、党内長老格である中山太郎・元外相も再任。中国や韓国との関係改善を訴える高村正彦・元外相や、一時は総裁候補と目された福田康夫・元官房長官ら外交通も名を連ね、法務大臣時代に死刑執行にひとつもサインをしなかった党内護憲派の杉浦正健・前法相も名を連ねるなど、相も変わらずうるさ型が総結集したメンバー構成だ。今後、重要議題で総務会が紛糾することが、政権がスタートしたばかりなのに予想される。小泉政権時同様、安倍首相にとっても総務会が悩みの種になりそうな感じだ。

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2006年10月7日 アドネット編集部