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教育記事 東大進学者数第1位の岡崎高校でも未履修発覚

◇全国の高校で相次ぐ未履修問題が発覚するなか、ほとぼりが冷めかけてきた今頃になって未履修問題を追加公表している教育委員会がある。それは、愛知県教育委員会だ。しかも、今回追加発表された未履修高校には、東大進学者数で全国最多をほこる岡崎高校や卒業生の大半が大学に進学する進学校、豊田西高校など進学校が多数が含まれており、新たな疑惑が生じた格好だ。
そもそも、未履修の調査には、さほど時間がかかるとは思えないのに、問題発覚後かなりの日数を経過している中での追加発表は明らかに不自然だ。生徒の受験勉強の障害や動揺を抑えるために、発表を遅らせていた、又は問題の隠蔽をしようとしていた可能性が極めて高い。特に昨年度、東大進学者数全国一位の岡崎高校の未履修実態はひどいものがある。大学受験に関係ない科目の授業は、プリントを配布するだけで「授業を実施」。まさに、予備校化した高校の実態を顕著に示してしまった格好だ。生徒には未履修の実態は何ひとつ知らされておらず、今日になってはじめて事態を発表。岡崎高校の青山教頭は次のように話す。「履修についての認識が甘かった」と。これはもはや認識の問題ではない。未履修という現実から逃れるために認識したくなかったのではないか、と思われても否定はできないだろう。

愛知県教育委員会は今日、県立18校で必修の世界史や選択の日本史等を履修していなかった事実を発表した。新たに未履修が判明した県立校は岡崎、岡崎北、岡崎西、豊田西(理系)、豊田南、豊田北、豊野、安城東、西尾、知立東、豊明、半田東、一色、三好、国府(理系日本史選択者)、田口(稲武校舎)、小坂井、御津の各県立高校。私立校は津島市の清林館高校。いずれの学校も未履修は「受験対策だった」と説明している。


全国で未履修の高校が出揃っている今、何故に愛知県だけ未履修の高校が後々になって発覚するのか?根幹は愛知県公立高校の体質にあるといっても過言ではない。愛知県の教育イメージといえば、全国的には馴染みのない言葉だが「管理教育」の四文字。生徒を学校が管理して教育を施すという意味だ。今の時代に管理教育はあわない。完全なる前世紀の教育体制であり、この体制そのものが未履修発表を遅らせた可能性もある。すなわち学校自体の体質の問題だということだ。生徒は管理するが学校は学校自体の管理できていない。教育委員会は学校の管理把握ができていない。愛知県教育委員会、問題が発覚した各学校は、学校そのものの体制について見直さなければならない。


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2006年11月14日 アドネットニュース編集部