テンポスバスターズと業務資本提携を発表した「あさくま」は、テンポスを引受け先とする第三者割当増資と新株予約権付社債を発行し資金調達を得る。調達額は4億7000万円だ。ここで得た資金を老朽化した既存店舗の改装や、人材の新規採用に教育、流通経路の改革に新メニューの研究開発等に使い社内の総合的な改革を行う。また「あさくま」は2010年までに株式公開を目指す。株式公開を行った場合、テンポスバスターズは引受けた社債を株式に転換し、40%近くを保有する「あさくま」の筆頭株主となる。
前世紀末に一大ブームをひきおこした「あさくま」は、今も昔も固定客は多い。店舗拡大路線末期の頃は、看板商品のステーキの肉質が落ちることもしばしばで、店舗によって「良し悪し」がはっきりしていた。値段相応の商品が提供できているかいないかは消費者が決めるもので、結果的に客離れが起きた事は事実である。この業界、一度信頼を失うと客はなかなか戻ってはこない。消費者に固定観念が生まれたり語り継がれたりするからだ。
しかし、今の「あさくま」は昔ながらの味と昔ながらの良質な肉質に戻ったとの消費者の声も多い。創業者でもある近藤社長も「客が戻りつつある今の現状」には気づいているであろう。今回の再建支援に関して記者会見した「あさくま」の近藤社長は「資金だけでなくノウハウの共有で利害が一致した。将来的にはお客様に株主になっていただきたい」と話した。上場された場合、株主優待を含めて積極的な株主への利益還元策をとる可能性があると思われる。一にも二にも、まずは経営基盤の再建である。再建がうまくいけば当然一大ブームを築いた頃の「繁栄」が戻ってくる。今回の業務資本提携から生み出される経営計画の結果は、3年後には必ずでる。良い結果がでるのか悪い結果がでるのかは、現時点では分からないが期待できる材料であることは事実である。
・ステーキの「あさくま」ホームページ
・ステーキの「あさくま」近藤誠司社長
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2006年12月17日 アドネットニュース編集部
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