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経済記事 山崎氏・羽田氏のゼロスタートコミュニケーションズ

◇ライブドアの株主総会も終わり、旧堀江体制の経営陣は全員が退任した。平松社長の新体制の元でどのような会社体制になるのかが見ものだが、それとは別に気になるのは、ライブドアを去った取締役2名の今後である。
ライブドアを去った2名の取締役とは、山崎氏と羽田氏である。山崎氏は生粋の技術者として知られ、ライブドアのシステム部門を統括してきた人物。一方の羽田氏は金融関係の専門家として知られ、企業再生に実績をあげてきた人物である。この2人がライブドアの新体制に加わらなかったのは、ライブドアにとってかなりのマイナスである。平松社長としては、経営陣を一新することで堀江色が一掃された企業イメージをアピールしたかったのかも知れないが、ライブドア事件と直接関わっていないこの2人を経営陣に入れることができなかったのは、最初の失策だとも言える。何故なら、これからのライブドアに求められる最良の技術者と、再生しなければいけない企業なのに企業再生の専門家を手放してしまったからである。


(写真)ライブドア元取締役の羽田氏と山崎氏
山崎氏と羽田氏は、つい先ごろ、六本木ヒルズ近くのビルで「ゼロスタートコミュニケーションズ(http://zero-start.jp/)」なる株式会社をたちあげた。資本金は100万円。山崎氏が代表取締役社長、羽田氏が代表取締役副社長に名を連ね、ライブドアのネット部門を統括してきた伊地知執行役員副社長までもがこの会社に加わることになりそうだ。ゼロスタートコミュニケーションズは文字通りゼロからのスタートを意味する会社だ。売りは、希望を実現するためのSN(ソーシャルネット) 「posh me!」、リアルな表現の場であるスタジオ運営。WebブラウザベースのIP電話やソーシャルネットワークを基盤とするマーケティングソリューションの提供が主である。

山崎氏のカラーが前面にでた会社だと言える。これまで山崎氏が在籍してきたアスキーやソニーコミュニケーションズ、ライブドアでの経験が生かされることになるであろう。経営者としてよりも技術者としての色合いが強い山崎氏を支えるのが、経営者として実績がある羽田氏。旧三和銀行出身で、ライブドア証券社長やライブドアオート(現カーチス)社長を務め企業再生をことごとく実行、達成してきた。この人物が新会社を支えることは非常に心強い。金融機関に顔が効くこともあるが、何よりも人望が強いことが心強さに輪をかける。羽田氏がライブドアオートの社長を事件後に解任された時、オート社の社員から「社を見捨てないでくれ、どんな形でもいいから社に残ってくれ」「羽田さんの改革があったからこそ会社が復活している」など、経営陣のみならず末端社員までもが羽田氏残留を求めたからすごい。オート社も役員改選時に、非常勤の取締役として、解任した羽田氏を再任するなど羽田氏の実力は旧ライブドア経営陣の中でも群を抜いた支持があったのである。
ゼロコミュニケーションズの今後の事業展開は、正直期待ができる。今までネット業者が手を出さなかった分野をどのようなスタイルで作り上げていくのかが見ものである。ミクシィ全盛のソーシャルネットに、何らかの形で一矢報いる可能性が高い。

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2006年8月1日 アドネット編集部