経済記事 女性起業家に厳しい現実「廃業率男性の2倍」

◇厚生労働省が4月20日に発表した平成18年版「働く女性の実情」(女性労働白書)で、女性起業家に厳しい現実があることが分かった。白書によると、起業希望者に対する実際の開業者の割合は、女性が26・8%、男性が13・0%で、女性の起業実現率は男性の2倍以上だった。その一方で廃業する割合も多く、男性の11・8%に対し、女性は22・9%だった。
起業者の就業経験や経営ノウハウの取得に男女間に大きな差があり、男性は「管理職」と「別の会社の経営」が計78・4%だったが、女性は計49・3%。女性は「一般社員」(32・9%)が多く、「パート・アルバイト」も9・3%いた。つまり企業社会の中での「経験」に大きな差があることが改めて明らかになった。また、起業した事業に必要な技能やアイデアをどこから拾得したかという点については、男性の約8割が「過去の勤務先での経験」から得ていたが、女性は6割にとどまり、「書籍やインターネット」「起業セミナー」「日常生活での疑問や不満」等、自らの意思で動いたことによって生まれた「経験」も多数を占めた。
男性に比べて女性起業者の廃業率が高いのは、「経験の差」から生じる経営に対する考え方やノウハウの有無が大きな理由として挙げられる。また、起業後の「家事や育児との両立が困難」を廃業理由あげた人もいた。

 

厚生労働省報道発表資料「平成18年働く女性の実情」
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2007年4月20日 アドネットニュース編集部